大阪依存症包括支援拠点

(OATIS事務局)大阪府こころの健康総合センター
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ギャンブル等依存症とは?

ギャンブル等依存症とは、ギャンブル等にのめりこむことにより、日常生活や社会生活に支障が生じている状態のことです。「本人の意志」や「性格」は関係なく、誰でも依存症になる可能性があります。

以下の項目でチェックが可能です。

  • 高揚感を得るためにギャンブル等に使う金額が増える。
  • ギャンブル等をやめたり、やめようとすると落ち着かない。いらいらする。
  • ギャンブル等をやめようとしたり、減らそうとしても、うまくいかない。
  • ギャンブル等のことばかり考えてしまう。
  • いやな気分のときにギャンブル等をすることが多い。
  • ギャンブル等で負けると、それを取り戻すために深追いする。
  • ギャンブル等にのめりこんでいることを隠すために、嘘をつく。
  • ギャンブル等のために大事な人間関係、仕事、教育の機会などをダメにしてしまう。またはダメにしそうになる。
  • ギャンブル等によって破たんした経済状況を免れるために他人のお金をあてにする。

以上の項目のうち、あてはまった項目数によって以下の疑いがあります。
(DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引きより改変)

4~5項目・・・軽度のギャンブル等依存症の疑い
6~7項目・・・中等度のギャンブル等依存症の疑い
8~9項目・・・重度のギャンブル等依存症の疑い

「ギャンブル等」とは?

「ギャンブル等」とは、結果が偶然に左右されるゲームや競技に対して金銭を賭ける行為のことです。ギャンブル等には次のようなものが含まれます。

パチンコ、パチスロ、競馬、競輪、オートレース、モーターボート競走、宝くじ、ナンバーズ、サッカーくじ、賭け麻雀、賭け将棋、スポーツ(野球等)賭博、インターネット賭博、カード(花札・バカラ等)賭博、合法または非合法のカジノ、証券の信用取引(FX)、先物取引市場への投資 など

ギャンブル等依存症へのプロセス

最初は、ギャンブル等を楽しんでいても、そのうちにギャンブル等をしたいという気持ちがだんだん大きくなり、物足りなくなってきて、次第に賭け金が増え、ギャンブル等にのめり込んで自分でコントロールできなくなります。「嘘をついてまわりの人との関係が悪化する」「仕事や学校を休む」といった生活面で問題が起こっても、ギャンブル等をやめられなくなります。

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 ※ギャンブル等をしたくなり始めた時の対処法の一例は、こちらのページをご参照ください。

ギャンブル等依存症は治るの?

様々な助けや理解により、ギャンブル等に頼らない生き方をしていくことできます。ギャンブル等依存症は十分回復できます。

相談機関や医療機関、自助グループや回復施設等とつながって、回復の第一歩を踏み出してください。

相談機関

精神保健福祉センターや保健所などでは、本人や家族等からの相談をお受けしています。
依存症の相談機関のページはこちら

精神科医療機関

薬物療法や精神療法などにより、治療を行っています。依存症の専門医療機関では、専門のプログラムなどを行っています。

依存症治療・研究センターや専門医療機関では、専門的な診察を受けることができます。
依存症の専門医療機関のページはこちら

自助グループ・回復施設・民間支援団体など

依存症から回復するためには、正直に自分の気持ちを言える場所があることや、孤立しないことが大切です。依存症の支援は、相談機関や医療機関だけでなく、自助グループ、回復施設、民間支援団体などでも行われています。
その他依存症関連機関(自助グループ・回復施設・民間支援団体など)のページはこちら
本人・家族の体験談については、ギャンブル等依存症に関する体験談のページをご参照ください

関連ページはこちら
大阪府こころの健康総合センター「自助グループとは」のページ

借金の問題について

ギャンブル等依存症に関する相談の多くで、本人の借金が問題となります。

借金の問題は、必ず解決できます。借金が発覚した際は、周囲の人は肩代わりはせずに、多重債務相談窓口や法律の専門家に相談するようにしましょう。

借金等の問題についてのページはこちら
借金に関する相談窓口についてのページはこちら

家族や周囲の人へ

依存症は本人を苦しめるだけでなく、以下のような形で周囲の人々を巻き込むことがあります。特に一番身近である家族への影響は大きく、慢性的なストレス状態におかれることもあります。

  • お金を無心し、借りることができないと暴言・暴力をふるったり、自殺をほのめかす
  • 仕事や学校を遅刻したり、休んだりする
  • 睡眠や食事がおろそかになる
  • ギャンブル等をしていることを隠したり、嘘をつく
  • 借金などの後始末をさせようとする
  • 本人はギャンブル等の問題を認めようとしない

家族だけで抱え込まずにまずはご相談ください。家族が相談機関や自助グループを利用することも本人の回復に役立ちます

また、暴力など危険を感じた時は、その場から離れ、相談機関につながてください。

本人をサポートするためにも、まずは家族自身の健康や生活を大切にしましょう。

※このページは、大阪府こころの健康総合センター作成のリーフレット「ギャンブル等の問題で困っている人のために」を参考に作成しています。

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