依存症について

依存症とは

依存症は、日常生活や心身の健康、大切な人間関係に問題が起こっているにもかかわらず、依存しているものや行動をコントロールできなくなる病気です。

どのような依存症がある?

アルコールや違法薬物(覚せい剤、大麻など)、処方薬(睡眠薬、抗不安薬など)、市販薬(咳止め、風邪薬、痛み止めなど)などの使用をコントロールできなくなる「物質への依存」と、ギャンブル等、インターネット、買い物、万引きなどの行為や過程にのめりこんでしまう「プロセスへの依存」があります。

依存症はやめたくてもやめられない病気です。

アルコールの摂取や薬物の使用、ギャンブル等やゲームを繰り返すことで、脳やこころ、体の機能が変わってしまい、自分の意志ではやめられない状態になってしまいます。

依存症は、意志の弱さや性格の問題ではなく、依存性のある物質を使い続けたり、依存性のある行動を続けていると、誰でも依存症になる可能性があります。

依存症は回復できる病気です。

様々な助けを借りながら、やめ続けることで「アルコールや薬物、ギャンブル等に頼らない生き方」をしていくことができます。これを「回復」といいます。

「もしかして依存症かも・・・」と思ったら

ひとりで抱え込まず、早めに相談することが大切です。
家族だけでも相談することができます。

回復のための支援・サポートをするところ

相談機関

精神保健福祉センターや保健所などでは、本人や家族等からの相談をお受けしています。

精神科医療機関

医療機関では、個別の精神療法や認知行動療法的な考え方に基づく集団精神療法を行っています。
アルコール依存症では抗酒薬や飲酒量低減薬などが用いられることがあります。一方で、これらは依存症に対する特効薬ではありません。再使用してしまったとしても、再び治療を始めることがとても重要です。

自助グループ・回復施設・民間支援団体など

依存症から回復するためには、正直に自分の気持ちを言える場所があることや、孤立しないことが大切です。